新しいお札はいつから変わる?変更になる人物は誰?何をした人かも解説

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2019年4月、政府は紙幣の偽造防止などセキュリティ向上のため、20年ぶりに新しいデザインの一万円札、五千円札、千円札を発行することを発表しました。

これらの新しい紙幣は、2024年7月3日流通開始予定です。

新しいデザインでは、10,000円紙幣は現在の福沢諭吉から渋沢栄一に、5,000円紙幣は樋口一葉から津田梅子に、そして1,000円紙幣は野口英世から北里柴三郎に変更されます。

この記事では、新しいお札の肖像画に決まった3人の人物についての情報や、新しい紙幣が発行された後、現在の紙幣はいつまで使えるのか?など、新しいお札にまつわるあれこれを紹介していきます。

ぜひ最後までご覧くださいね。

新しいお札の人物とデザインはどうなる?

新紙幣は、デザインは変わりますが、大きさは現在の紙幣と全く同じ大きさになります。

また、金額の数字が大きくなり、分かりやすくなっています。

新一万円札のデザイン

新しい日本銀行券特設サイトより引用

新しい一万円札の顔となるのは、「渋沢栄一」です。

裏面には、「東京駅(丸の内駅舎)」が描かれます。

渋沢栄一の功績

渋沢栄一は日本の産業革命をリードし、現代の日本経済の礎を築いた人物です。

みずほ銀行の前身となる最初の設立銀行

渋沢栄一は、明治時代に日本で最初の現代的な銀行である「第一国立銀行」の設立に尽力しました。
これは日本の産業革命に大いに貢献し、その後も多くの会社や銀行の設立に関与しました。

経済開発の推進

渋沢栄一は、産業・金融の振興に取り組みながら、鉄道、電信、海運などのインフラ整備に尽力しました。
この努力は、日本の工業化と近代化を加速させ、経済発展の軌道に乗せました。

教育の推進

彼は教育の重要性を認識しており、現在の早稲田大学を設立。
これにより、多くの人々に高等教育の機会を提供しました。

社会事業と慈善事業

彼はまた、孤児院の設立や貧困層への支援など、社会奉仕活動にも深く関与しており、企業の社会的責任を認識していました。

財界人としてのリーダーシップ

彼のビジョンと能力は、自身が主導する企業だけでなく、日本経済全体を発展させ、国の近代化に大いに貢献しました。

このように、渋沢栄一は日本の経済、教育、社会貢献の領域で多大な功績を残し、尊敬される人物であると言えます。

新五千円札のデザイン

新しい日本銀行券特設サイトより引用

新しい五千円札の顔となるのは「津田梅子」です。

裏面には、藤の花が描かれています。

津田梅子の功績

津田梅子は日本の女性教育の先駆者として広く認識されていて、以下のような重要な功績を達成しました。

日本人女性初の海外留学

津田梅子は、日本人女性として初めてアメリカに留学しました。彼女はニューヨーク州のヴァッサー女子大学に進学し、それによって日本の女性の海外留学の道を開いたとされています。

日本初の女子高等教育機関設立

彼女がアメリカから帰国した後、1900年には「女子英学塾」(後の津田塾大学)という女子高等教育を提供するための学塾を設立しました。

女性の社会参加推進

津田梅子は女性の社会参加を推進し、日本の女性に学問を学び、社会で活躍する機会を提供しました。これは女性の地位向上に多大な影響を及ぼしました。

日本とアメリカの文化交流

津田梅子は自身の学びを活かし、日本とアメリカの間での文化交流を深め、国際理解の増進に寄与しました。

以上のように津田梅子は、女性の教育・社会参加の推進、そして国際交流の発展に大きく貢献し、日本の近代化に重要な役割を果たしました。

新千円札のデザイン

新しい日本銀行券特設サイトより引用

新しい千円札の顔となるのは「北里柴三郎」です。

裏面は、富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(葛飾北斎)です。

北里柴三郎の功績

北里柴三郎は日本の医学者であり、彼の業績は日本だけでなく、世界の医学史にも大きな影響を与えました。

細菌学の先駆者

北里柴三郎は日本における細菌学のパイオニアで、特に伝染病の研究において多大な業績を挙げました。彼の研究は、細菌性疾患の治療方法や予防策の開発に極めて重要でした。

破傷風菌の発見

彼は1889年に破傷風菌を初めて純粋培養し、その成績によりベルリン大学から医学博士の学位を取得しました。
これは破傷風の予防と治療に非常に重要な発見であり、世界的な評価を受けました。

北里研究所の設立

北里柴三郎は1892年に医学研究機関である北里研究所を設立。
これは日本初の細菌学研究所であり、日本の医学研究の拠点として機能しました。

また、ここでの研究と教育は、次世代の日本の医学者たちに影響を与え、設立者である北里柴三郎自身も、コレラやペストなどの伝染病の研究に携わりました。

ペスト菌の発見

北里柴三郎は1894年にペスト菌を独立に発見。これは同時期にフランス人医学者のアレクサンドル・イェルサンも発見しており、ペストの予防と治療に革命をもたらしました。

これらの業績により、北里柴三郎は日本の近代医学の発展に重要な位置を占めるだけでなく、世界の医学、特に細菌学の発展に多大な貢献をしました。

新紙幣発行後に旧紙幣はいつまで使える?

新しいお札が発行された後、現在の紙幣が使えなくなるということはありません。

紙幣(日本銀行券)には、使用期限は無いので手元に残っていればずっと使うことができます。

紙幣でも硬貨でも、昭和やそれ以前に発行されたものであっても、現在も使用することができるんです。

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